瀬戸ピース合唱団 稽古場レポート [フォーカス(取材)]
この合唱団には、音楽を愛する老若男女30人ほど(小学生からシニアまで幅広い層の市民)が参加し、設立当時からの想いを引き継ぐように合唱と演劇的要素を融合させた「合唱劇/合唱オペラ」という独自な表現方法を用いている。合唱劇/合唱オペラと聞くと耳慣れない人も多いだろう。私もそのひとりだ。本番を間近に控えた8月初旬の夜、瀬戸ピース合唱団の稽古場を訪問し、その独自な表現にふれてみることにした。
第8回愛知県芸術劇場演劇フェスティバル/ミクニヤナイハラ プロジェクト『3年2組』 [フォーカス(取材)]
ダンスシーンでも、アート界でも、ジャンルを越えて新しい表現が日々生まれています。それは、演劇の世界でも同じようですね。
第8回目を迎える“愛知県芸術劇場演劇フェスティバル”の今回のテーマは「超える」。超えるべきもの、越えられないないもの、その境界にはいったい何があるのでしょうか。自分と他者を隔てるその間には、想像以上に距離があるかも知れませんし、もしかしたら私たちの間には境界なんて存在しないのかも知れません。何気なく過ごしている日々の中には、いつも自分と他者との関わり合いがあって、そこで笑ったり、泣いたり、怒ったりしている私たちがいます。その感情は、二者を隔てる“何か”によって生まれてくるといってもいいでしょう。
味噌蔵人なる祭 [フォーカス(取材)]
愛知県岡崎市・北野桝塚。ここには、古くからの伝統を継承しつつ、時代の流れにも沿いながら息づくお味噌の蔵元があります。“蔵元・桝塚味噌”。天然醸造にこだわりを持ち、スロウなビジネスモデルを展開するこちらの蔵元は、コンピューター制御による製造工場と、ずっと変わることのない“蔵”という2つの異なる世界によって構成されています。「10人のお客さんすべてではなく、たった2人か3人のお客さんを見つめて味噌づくりをしています。」という、当代社長の野田氏。拡大ばかりをめざす現代社会において、この“小さな存在の仕方”は、これからの社会に理想的なあり方を提示しているかも知れません。
そんな味噌蔵を使ったアートエキシビジョン&シンポジウムが開催されます。“味噌蔵人なる祭”です。食育シンポジウムから端を発して、アートと手を結んで行うことになった今回のイベントは、昔ながらの古い味噌蔵を使っての開催。大きな味噌樽の中で、そっと味噌に育てられていく大豆たちのひそやかな寝息を聞きながら、日本人ならばその香りを嗅ぐだけでリラックス効果があるというお味噌。そんなこころの故郷が生まれる場所へ、どうぞお出かけ下さいませ。
*27日のオープニングパーティにお邪魔して、取材をさせていただきましたので、レポートいたします。
味噌蔵人なる祭
★日時:2007年11月27日(火)-12月1日(土)(11:00-17:00/最終日は15:00)
★場所:野田味噌商店 蔵の杜(愛知県岡崎市北野桝塚)
愛知芸術文化センター開館15周年記念イベント 『愛知と青春の旅立ち』 [フォーカス(取材)]
さまざまなジャンルをつなぎながら、公共の施設として常に時代をリードしてきた愛知芸術文化センターが開館15周年を迎える。10周年記念で愛知に登場したコンドルズが、今回もその祝祭を盛り上げることになった。
*公演を間近に控えた10月28日(日)に、リハーサル現場を取材をさせていただきましたので、公演情報とともにお伝えします。
愛知芸術文化センター開館15周年記念イベント 『愛知と青春の旅立ち』
日時:07年11月1日(木) 18:45開演(30分前開場)
場所:愛知県芸術劇場大ホール(愛知芸術文化センター2階)
演出・振付:近藤良平(コンドルズ主宰・振付家)
音楽監督:石渕 聡(THE CONDORSリーダー)
夕沈ダンスチームワークショップ [フォーカス(取材)]
震災ガーディアンズ@豊田市上郷交流館 [フォーカス(取材)]
“イメージを言語化する…”これは、ATLの核となる作業なのですが、この作業を追求していくと“イメージ”というものがいかに人を、世界を、動かしているか実感します。書き手の手法によるとも思うのですが、私がレビューを書くときは、舞台作品やアート作品を鑑賞したときのイメージを自己観察することからスタートします。自分の中に映りこみ、残っているものは何か、それらが自分に与えている感情はどんな手触り・味わいなのか、なぜそのイメージが残り、なぜそう感じているのか…。なぜなぜ問答みたいですね(笑)。ただ、こうした二重の鑑賞(1.作品を見る→2.作品を見た自分の内側を見る)によって、自分と作品の関わりを見るだけでなく、“3.大きな社会や世界を見つめなおす”といったことにもつながっていくのだと思います。
さて、前書きが長くなりましたが、今回はこの“イメージ”を未来の自分の行動=身を守ることに活用しているグループ『震災ガーディアンズ』をご紹介したいと思います。
What’s Antenna? -RPG世代のアート・ユニット- [フォーカス(取材)]
京都を拠点に活動するアート・ユニットAntenna。私が彼らに出会ったのは、豊田市美術館で開催されたコンサートイベント『天の川 』だった。コンサートの中で使用された映像作品と、コンサート全体の演出を担当。そのコンサートが、私には非常に印象深いものだった。青木副館長に伺ったところ、彼らが京都を拠点に活動するアート・ユニットであるということを知った。『アートのユニットって何だろう?』素朴な興味が私の中に生まれ、自然と彼らの活動にも関心を抱いた。
今夏、CIMJのワークショップ参加のために大津まで通うことになったのを機会に、彼らと会う約束を取り付けた。短い時間ではあったが、取材メモを取るのを忘れるくらいに(…自省)楽しいく充実した時間を過ごすことが出来た。(取材日:07年8月9日(sat)@滋賀会館・喫茶室)
気になるアーティスト集団である。
★npo S-AIR(札幌アーティスト・イン・レジデンス) 取材 [フォーカス(取材)]
★npo S-AIR(札幌アーティスト・イン・レジデンス) 取材
4月14日(土)@S-AIR事務所
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<前書き>
3月にトヨタ自動車本社(東京)で『トヨタ・アートマネジメントファーラム2007』が開催されました。私が参加した分科会の1つ、子どもとアーティストの出会いによる分科会【C】「いま、教育現場に必要なアートとは? アーティスト・イン・スクールのこれまでとこれから」にはNPO法人STスポット横浜(神奈川)、アートサポート福岡(福岡)、NPO法人芸術家と子どもたち(東京)、NPO法人前島アートセンター(沖縄)、子どもとアーティストの出会い(東京)、NPO法人S-AIR(北海道)の6団体がパネリストや司会で参加。内容はそれぞれが各団体の活動紹介をしながら、子どもとアーティストの出会いによる可能性などを模索するものとなっていました。
分科会では、価値観や教育のあり方、出会いの力などそれぞれの団体が興味深い話題を提供して盛況でしたが、私にとっていちばん興味深かったのがS-AIRのコンセプトでした。他の団体が、学校という教育現場にアーティストを“講師”として招いているのに対し、“アーティストは転校生。近所にいるようなヘンなお兄さん的存在”として出会いを設定している点がレジデンス型のアートプログラムとしては本来的であるし、共感できると感じたからです。機会があれば、もっとお話を伺ってみたいなと思っていました。
☆第7回愛知県芸術劇場・演劇フェスティバル/トリコ・Aプロデュース『豊満ブラウン管』 [フォーカス(取材)]
☆第7回愛知県芸術劇場・演劇フェスティバル/トリコ・Aプロデュース『豊満ブラウン管』
■公演前取材/関連ワークショップ紹介■
第7回目を迎える愛知県芸術劇場・演劇フェスティバル。全国から選ばれたカンパニーが毎回魅力的な作品を上演し、クオリティの高さが評価されてきているようだ。また、演劇フェスティバルとしても定着してきている。遠征しなくても、地元でさまざまな演劇作品にふれられるのは、演劇ファンとしてはうれしいところ。
今回、私はそのカンパニーの1つである京都のカンパニー『トリコ・Aプロデュース』の演出家、山口茜氏がフェスティバルに書かれていたstoryと、今回のフェスティバルのテーマである『こころ』に関するコメントに“ガツン”と引っかかってしまった(笑)…すごく気になってしまって、どうしようもなくなったのだ。そこで、先日京都に行く機会を得たこともあり、思いきってお目にかかることにした。短い時間で、取材にもならなかったが、彼女が主催するワークショップの情報とあわせて、フェスティバルで上演される『豊満ブラウン管』の紹介をしてみたい。
NEVER LOSE 『廃校/366.0』稽古場レポート [フォーカス(取材)]
☆2007年3月3日(土)20:00~21:00
☆仲町コミュニティセンター(東京板橋区)
いよいよ今週末に迫った名古屋公演に向けて、追い込みに入ったNEVER LOSE。そんな彼らの稽古場を取材した。