逸青会/尾上 菊之丞・茂山逸平 [tradition]
舞踊批評家の大先輩から「本当にいいものを見るということは、とても大切よ。」と勧めて頂いたのが尾上 菊之丞(日本舞踊)さんでした。舞踊というものを知る上では、いろいろな分野の優れた作品にふれる必要性を強く感じていましたので、それ以来、菊之丞さんの作品は機会があれば拝見するようになりました。で、今は研鑽を超えて、すっかりファンになってます(笑)。
ご紹介するのは、狂言の茂山逸平さんとのコラボレーション企画。日本舞踊って、ちょっと敷居が高いイメージがあったのですが、菊之丞さんと逸平さんという存在が舞台の上で同時に存在することで独自の空気感が生まれているように思います。堅苦しさはなく、美しさと可笑しさを同時に味わうことが出来るんです。以前のプレビューでも書かせていただいたのですが、菊之丞さんの舞踊を通して感じたのは、舞踊家がいかに純粋な美の世界を見ることが出来るかが大切だということ。私たちは舞踊家の舞う姿を通して作品世界にふれることになりますが、言い換えれば「美の世界を見ている舞踊家を見ることで美の世界を知る」わけです。彼らは、舞姿によって観客を特別な時空間へと導く力量が求められるんですね。そういう意味で尾上 菊之丞さんの舞姿から、私はいつも格別な美を体感させて頂いているなって感じています。他では得られないことかなと思っています。あ、ちょっとファン過ぎますか(笑)?
京都と東京の二会場で上演。ぜひ、格別な美と軽やかな可笑しみを味わいにお出かけ下さいませ。
■日時と場所:
2015年11月28日(土)@京都 金剛能楽堂
2015年11月29日 (日)@13:00/16:00(2回公演)
詳細は尾上流のHPをご覧下さい。
http://onoe-ryu.com/kikunojyo/newinfo/index.html
ご紹介するのは、狂言の茂山逸平さんとのコラボレーション企画。日本舞踊って、ちょっと敷居が高いイメージがあったのですが、菊之丞さんと逸平さんという存在が舞台の上で同時に存在することで独自の空気感が生まれているように思います。堅苦しさはなく、美しさと可笑しさを同時に味わうことが出来るんです。以前のプレビューでも書かせていただいたのですが、菊之丞さんの舞踊を通して感じたのは、舞踊家がいかに純粋な美の世界を見ることが出来るかが大切だということ。私たちは舞踊家の舞う姿を通して作品世界にふれることになりますが、言い換えれば「美の世界を見ている舞踊家を見ることで美の世界を知る」わけです。彼らは、舞姿によって観客を特別な時空間へと導く力量が求められるんですね。そういう意味で尾上 菊之丞さんの舞姿から、私はいつも格別な美を体感させて頂いているなって感じています。他では得られないことかなと思っています。あ、ちょっとファン過ぎますか(笑)?
京都と東京の二会場で上演。ぜひ、格別な美と軽やかな可笑しみを味わいにお出かけ下さいませ。
■日時と場所:
2015年11月28日(土)@京都 金剛能楽堂
2015年11月29日 (日)@13:00/16:00(2回公演)
詳細は尾上流のHPをご覧下さい。
http://onoe-ryu.com/kikunojyo/newinfo/index.html
ろうそく能/豊田市能楽堂 [tradition]
私の友人には、能楽を鑑賞する前日にはベジタリアン料理に替えるなどして万全の体制で臨む人がいます(笑)。彼女にいわせれば、それくらい身体性を研ぎ澄ませて鑑賞したいものなのかも知れません。ちょっと、真似してみたいなって思いつつ、いつも忘れてガッツリ焼き肉とか食べちゃうんですけどね(涙)。。
でも、名人の舞う作品には、それくらいチューニングすれば、それだけの反応が自分の中に生まれそうな気がします。名人の舞い・・・今回ご紹介する上演は、まさにそんな言葉がピッタリの演目といえそうです。
「清経 音取(きよつね ねとり))」(喜多流) を舞う塩津哲生さんは、相当な名人だと能楽好きの方にきいていますし、哲生さんの息子さんでもある塩津圭介さんとお話をさせて頂いたことがあるのですが、非常に深く能楽についてのお考えを持っていらしゃって、とても感激してしまいました。父の背中を見て・・・という言葉をよく耳にしますが、尊敬すべき人を人生に持つことが出来るってすばらしいですよね。今って案外、そんな人が欲しくても見つけられない人も多いような気がしますしね。
個人的な感覚ですが、能楽って呼吸とともに身体に沁み込んでくるような存在だと感じます。「型」といわれる様式の中で演じられる能楽ですが、拝見する方は限りなく「自己」という縛りを外して接するといいんじゃないかなぁって思っていたりします。見終わったあとに感じたことを集め直していくことで、新しい自己の再構成が出来るような、そんな気がするんですよね。ん?ちょっとややこしいかな?!
■日時:2012年6月23日(土) 開場:13:30 開演:14:00
■会場:豊田市能楽堂
公式HP:http://www.t-cn.gr.jp/info_n/1132/
でも、名人の舞う作品には、それくらいチューニングすれば、それだけの反応が自分の中に生まれそうな気がします。名人の舞い・・・今回ご紹介する上演は、まさにそんな言葉がピッタリの演目といえそうです。
「清経 音取(きよつね ねとり))」(喜多流) を舞う塩津哲生さんは、相当な名人だと能楽好きの方にきいていますし、哲生さんの息子さんでもある塩津圭介さんとお話をさせて頂いたことがあるのですが、非常に深く能楽についてのお考えを持っていらしゃって、とても感激してしまいました。父の背中を見て・・・という言葉をよく耳にしますが、尊敬すべき人を人生に持つことが出来るってすばらしいですよね。今って案外、そんな人が欲しくても見つけられない人も多いような気がしますしね。
個人的な感覚ですが、能楽って呼吸とともに身体に沁み込んでくるような存在だと感じます。「型」といわれる様式の中で演じられる能楽ですが、拝見する方は限りなく「自己」という縛りを外して接するといいんじゃないかなぁって思っていたりします。見終わったあとに感じたことを集め直していくことで、新しい自己の再構成が出来るような、そんな気がするんですよね。ん?ちょっとややこしいかな?!
■日時:2012年6月23日(土) 開場:13:30 開演:14:00
■会場:豊田市能楽堂
公式HP:http://www.t-cn.gr.jp/info_n/1132/
名古屋能楽堂 正月特別公演・能「翁・三番叟」「屋島」狂言「目近」 [tradition]
レビューを書けるほど能楽について知っているわけではないのですが、今年は能楽も積極的に見ていきたいと思い、メモ程度書いていこうと思います。公演ごとの善し悪しというよりも、番組から考えたことなど書いていけたらいいなと思っています。能をご覧になったことのない方が、これをきっかけに「見てみようかな」と思っていただかえればうれしいな。
■日時:2011年1月3日(月)
■会場:名古屋能楽堂
□番組:「翁・三番叟」「屋島」狂言「目近」
■日時:2011年1月3日(月)
■会場:名古屋能楽堂
□番組:「翁・三番叟」「屋島」狂言「目近」
第11回 いなぶ狂言会 [tradition]
山の懐深く、緑豊かな場所。そこは、都市生活者にとっては原風景を見るような郷愁を呼び覚ましてくれる場所ではないでしょうか。私が暮らす愛知県豊田市は数年前に市町村合併によって、稲武町や藤岡町といった町を吸収して大きな都市になりました。同じ市といっても、例えば稲武へ豊田市内から自動車を走らせると時間強も距離がありますが、この距離は風景さえも大きく変えてしまいます。
市町村合併は残された課題も多い施策だと思いますが、意外なところでうれしいこともあります。例えば情報。インターネットが普及した時代といっても、いわゆるクチコミの力に勝る情報強度には敵わないこともあります。今回ご紹介するイベントは、オブザーバーを務めている「とよたストリーテリングフェスティバル」のミーティングで紹介されたものでした。同じ地域に暮らしているからこそ生まれるネットワークは、どこか温かさを持っているように感じてうれしくなりますよね。
■日時:2009年8月8日(土) 19:30-
■場所:ハウスポニー(豊田市農林漁家高齢者センター:豊田市夏焼町・稲武地区)
■入場無料
■出演:狂言サークル太郎冠者ーず(大阪)/篠山狂言の会(篠山市)
■指導:大蔵流茂山三郎門下・山口耕道
□演目:『鬼瓦』/『仏師』/『盆山』
□詳細は山里Cyafeブログをご覧下さい:http://blogs.dion.ne.jp/yuhinotani_wakadoti/archives/8614085.html
市町村合併は残された課題も多い施策だと思いますが、意外なところでうれしいこともあります。例えば情報。インターネットが普及した時代といっても、いわゆるクチコミの力に勝る情報強度には敵わないこともあります。今回ご紹介するイベントは、オブザーバーを務めている「とよたストリーテリングフェスティバル」のミーティングで紹介されたものでした。同じ地域に暮らしているからこそ生まれるネットワークは、どこか温かさを持っているように感じてうれしくなりますよね。
■日時:2009年8月8日(土) 19:30-
■場所:ハウスポニー(豊田市農林漁家高齢者センター:豊田市夏焼町・稲武地区)
■入場無料
■出演:狂言サークル太郎冠者ーず(大阪)/篠山狂言の会(篠山市)
■指導:大蔵流茂山三郎門下・山口耕道
□演目:『鬼瓦』/『仏師』/『盆山』
□詳細は山里Cyafeブログをご覧下さい:http://blogs.dion.ne.jp/yuhinotani_wakadoti/archives/8614085.html
三井寺 [tradition]
ダンスのワークショップに参加するため、京都の滞在中です。昨日の朝、宿からせっせと会場に向かいましたが・・・開催場所を勘違い。京都市内にある京都芸術センターに行くべきところを滋賀県大津市のびわ湖ホールに行ってしまいました。閑散とした様子に嫌な予感を覚え、受付の方から「今日はこちらではございませんし、講堂もございませんが・・・」と宣告されたときのガッカリ感ときたら。。かなり落ち込み、途方に暮れましたが、これからとんぼ返りしても、京都市内に戻るころにはワークも大半が終わっている時間でしたので、気を取り直しました。浜大津駅で案内板を見ると、三井寺が・・・。三井寺といえば能のタイトルにもなっているところでもあります。気力を振り絞って(笑)、訪れてみることにしました。
・・・それにしても、私のバカ。
三井寺:(滋賀県大津市)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%92%E5%9F%8E%E5%AF%BA
・・・それにしても、私のバカ。
三井寺:(滋賀県大津市)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%92%E5%9F%8E%E5%AF%BA